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今回の温泉会では休みの都合上1泊2日での旅。初日は角館の武家屋敷を見て強首温泉で1泊。2日目は特に予定を立てていなかったのですが宿屋の主人が勧めてくれた乳頭温泉に行くことにしました。路線バスが走っているのですが、最寄りのバス停から目的地である『鶴の湯』までは歩いて1時間ほどの距離となり荷物を持って行くことは困難です。そこで急遽大曲駅でレンタカーを借り7名で乳頭温泉を目指します。大曲を出て約1時間ほど走っていくと標高が高くなり辺りには残雪が多くなってきます。途中にはスキー場があり春スキーを楽しむ人がいました。
途中から車が交互通行するのもやっとの未舗装道路となりガタガタ道となります。このあたりになると回りは雪だらけ。スリップしないように慎重に車を進めます。ようやく車は乳頭温泉の鶴の湯に到着。
東北を代表する温泉地であることは一目で分かります。ひなびた宿泊施設が建ち並び何ともいい雰囲気。温泉好きにとってはたまらない場所です。
居ても立ってもいられず受付で入浴料(500円)を支払いすぐ風呂場に直行。内湯はあるのですが何と言っても露天風呂が最高なのでそちらの方にいきます。大きな露天風呂には白濁の湯でたっぷりと満たされておりほのかに硫黄の匂いがします。掛け湯をして入るとその泉質の良さ驚きます。刺激の少ないお湯で肌にはとてもいい感じ。
温度はやや温めで常に新しいお湯が注がれています。さらに露天風呂の下からもこんこんとお湯が湧き出ていて温泉としては最高の掛け流しとなっています。鶴の湯のほか乳頭温泉はたくさんのお宿と露天風呂があります。それぞれに独特の雰囲気と異なった泉質の湯が湧いています。秋田には北日本を代表するすばらしい温泉があります。こちらに行く機会があったら是非訪ねてみてください。
昼食は今回訪れた鶴の湯の別館で取ることに。車で10分くらい行ったところにある『山の宿』で郷土料理を頂くことにしました。出されたのは山芋を擦って団子状にしたものをネギ・春菊などと一緒に味噌で煮込んだもの。
その味が素朴で実においしいものでした。またヤマメの塩焼きも出て大満足。地ビールと一緒にこれらを完食しちゃいました!自然に溢れた秋田はこれから本格的な観光シーズンを迎えます。骨休めに一度秋田を旅してみてはいかがですか?
温泉会の活動は年に数回。次回は決まっていませんが一同に集まれる機会があればまたどこかの温泉に行きたいと思います。活動を通じて会員同士の絆が深まり、よりいい仕事にも繋がるので今後も積極的に活動していきたいと思います。
普段は車を使っての旅となりますが今回は距離が距離だけに車での移動は断念。新幹線を使って行くことにしました。午前10時過ぎに秋田新幹線『こまち』号で大宮駅を出発して一路秋田県の角館を目指します。大宮からは約3時間ほどの旅です。盛岡で東北新幹線と分かれて在来線内に入るとだんだんと外には残雪が見えてきます。もう3月の中旬なので雪はないと思っていましたが、まだ平地にも残っていました(道路にはありませんでしたが)。気温はそれほど厳しいものではなかったのですが、さすがに夜はかなり冷え込みます。この雪が無くなるにはまだ時間がかかりそうです。
さて、そうもしている内に角館駅に到着。ここからは歩いて角館の武家屋敷に向かいます。駅前から徒歩で約15分くらい行くと道は徐々におおきくなり周囲に黒塗りの板でできた壁が続き雰囲気が変わってきます。今回は秋田県指定文化財でもある岩橋家と青柳家を見てきました。岩橋家は公開されていましたが室内への立ち入りは禁止。その替わりに係の人が詳しく岩橋家の歴史を説明してくれます。もう一方の青柳家は見学が有料(確か500円だった?)です。こちらは建物の中に入れるばかりか武器蔵なども公開されていて日本刀・槍・火縄銃などが展示されていました。そのどれもが本物なので迫力があります。角館は桜(しだれ桜)の時期が一番いいと言われています。まだ花のつぼみは堅くいい時期とはいきませんでしたが桜が咲き誇る時はそれは素晴らしい風景となるでしょう。
さて、角館の観光を終えて日も傾きつつあるので本日のお宿『樅峰苑(しょうほうえん)』(0187-77-2116)に向かいます。最寄りは奥羽本線の峰吉川駅となります。角館からは新幹線と在来線を乗り継いで約40分少々。無人駅ではないのですがとても小さな駅です。宿の送迎バスに乗ること10分でようやく宿に到着。バスを降り、建物を見るとちょっと驚きます(すごく立派な建物に)。
とても重厚な造りに思わずハッとしてしまいます。豪農邸宅としての存在感はすごいものがあります。大正6年に竣工し平成11年に登録有形文化財の指定を受けました。建物の外見も素晴らしいものですが中も驚きの連続です。まず玄関口の廊下です。
真っ直ぐ伸びる廊下の板はつなぎ目が一切なく一枚板で続いています。この長大な一枚通し(16、3㍍)の板は天然の秋田杉を贅沢に使っているものだそうです。その他に内装自体は純和風の造りであるにも関わらず2階に上がるために作られた階段はルネッサンス調の親柱や手すりなど擬洋風の技法が凝らされています。階段の天井は折り上げ天井となりその下部の欄間は和風。さらに最後の天井は舟形天井となっており見事な対比を見せています。さらに一階部分は襖を全て取り除くと40畳の大広間になるという。まさに日本建築の粋と言うべき建物です。ここにいると田舎の本家に泊まらせてもらっているって感じがします(笑)。テレビや時計がないのでつい時が経つのを忘れて飲み語り合りあってしまいます。
また料理も素晴らしいものでした。地元の素材に拘ったものが中心で宿の近くを流れる雄物川(おものがわ)で取れた川蟹や鯉の料理が出されます。どれもとても美味しいものでした。特に地元でしか食べられていない珍味(鯉の頭を潰して味噌とネギを混ぜたもの、下写真右)は酒のあてやご飯にもぴったり。ついつい秋田こまち(飯)の方も進んでしまいました(笑)。
最後に一番肝心な温泉の質。53.2度の自噴泉が掛け流しで絶え間なく注がれています。また、湯船は湯ノ花で底が見えないくらい濃いものです。(ナトリウム塩化物泉)「自然に囲まれた田舎にある秘湯」。まさにそんな言葉がぴったしくる温泉でした。のんびりと過ごしてみたいという方にはおすすめのお宿です。あまり認知度がない温泉(読み方も難しいし・・・)ですが『名』の付く温泉旅館であると言っておきましょう。一度は登録有形文化財のお宿に宿泊してみてはどうでしょう?