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その土地のおいしいもの、温泉、観光名所をお伝えします。
05 / 09 Thu 08:50 ×
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07 / 03 Thu 18:42 #No Name Ninja ×
 富山記念取材後の最大の楽しみはこの黒薙温泉を訪れることでした。この黒薙温泉を知ったのはかれこれ10年以上前で旅行関係の仕事をしていた時でした。439c1414jpegその当時から私は温泉好きでちょうどこの地に添乗した際、こんな秘境の地に温泉があるのかと驚きいつかこの温泉にいってみようと常に思っていた場所でした。十数年かけての夢が叶うとあって気持ちははやるばかりです。 黒薙駅に向かう車中で3人のおばさんグループと一緒でした。たまたまきっかけがあって色々と旅の話しをしていたのですが、自分が「黒薙」で降りると聞いて「山でも登るの?周りに何もないのにここで降りてどうするの?」とビックリして自分に聞いてきます。その反応は当然でしょう。2d34dc1cjpegd973257ejpeg









この地に温泉があると知らなければ誰もこんなちっちゃな駅には降り立つはずがありません。もちろん数百人のっている列車から降りたのは自分一人。列車が行ってしまうとしーんと静まりかえりちょっと寂しい気がしてしまいます。しかし、ここでは自分一人だけではありませんでした。こんなちいさな駅でも駅員さんがいます。その方が黒薙温泉までの行き方や所要時間、次の列車の時刻まで丁寧に教えてくれました。写真まで撮ってくれました。温泉に入る前から人のやさしさで暖まりました(笑)。
 さて、いよいよ黒薙温泉に向かって歩き始めます。
駅からは歩いて約25分くらいとのこと。4f827888jpege034b3cdjpeg









いきなり急な石段から始まったのでこれは体力が持たないかと思いましたが、一旦登ってしまうと後は概ね平坦な道のり。e7b68e7cjpegただ、途中で崖崩れなどで道が寸断されそうな場所などもありましたが、ちょっとしたハイキングみたいなものです。するとようやく木々の間から宿らしい建物が谷の上から見えてきました。はやる気持ちを抑えて足を踏み外さないように(道の下は崖。落ちたら川に真っ逆さま)気を引き締めて向かいます。
 ようやく宿に到着しました。あまりアップダウンはなかったのですが思ったより汗をかきました。
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さっそく宿の受付で500円を払い露天風呂に入ろうと思いましたが、宿の人が「露天風呂はここから歩いてもう少しいった所にあるんですよ」と言われる。すぐ入れるのかと思っていたのでちょっとガッカリ。92067e45jpegでも秘湯とはこんなものでしょう。また宿から歩いて黒薙川の上流に向かって歩きます。川は深いせいか透明な色ではなく水色の絵の具を混ぜたような色をしています。急流に掛かる吊り橋(工事関係者専用)などその風景はまさに秘境にふさわしいものでした。宿から暫く歩いていくとようやく湯煙を噴くパイプ官が見えてきました。ここが黒薙温泉の源泉場所です。目の前には川が轟音を立てて流れておりまさに自然の中に湧き出す温泉でした。源泉の温度は97、2度の高温泉。泉質は無色透明で弱アルカリ単純温泉。透明度は相当なもので露天風呂の底までくっきりと見えます。ちなみにここの湯は宇奈月温泉まで引かれており全ての旅館の湯をここ1箇所でまかなっています。それだけ湯量が豊富ということです。93ce768ajpeg0190d2cdjpeg









当然掛け流しで温度も適温となってます。風呂には自分の他には誰もいなかったので、大きな露天風呂は貸し切り状態。川の流れる音と深い緑に囲まれた温泉に入り暫し時間を忘れのんびりできました。やっぱり秘境の温泉はこうでなくてはいけません。とても充実した時間を過ごせました。
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