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その土地のおいしいもの、温泉、観光名所をお伝えします。
05 / 02 Thu 18:47 ×
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03 / 02 Fri 17:41 #No Name Ninja ×
先日、冬の青森に樹氷を見に出掛けました。P1000954.JPG冬期の青森は降雪量が多く大変厳しい環境。関東などあまり雪が降らない所に住んでいる人間にとってはその大変さはあまりピンとこないものです。とくに今年は氷点下の日が多かったみたいで雪が溶けずに市内においても道路脇には3メートル前後の雪の山があちらこちらにありました。町中でさえそんな状態なのですから樹氷がある山側はもっと雪深い環境となります。P1000962.JPG山に向かっていく道中の反対車線では除雪車が豪快に雪を飛ばして、常に積もってくる雪を道路から除雪。地元のSさんが言うには雪が降ればこれの繰り返しで常に雪が積もらないようにしているとのこと。さて、丁寧に除雪された道を車で走ること約1時間で八甲田ロープウェイの乗り場に到着。樹氷が見られる場所付近までは、さらにロープウェイで登らなくてはなりません。約100人乗りのゴンドラにスキーヤーと共に乗車(往復1800円)し、約10分の道のり。徐々に高度を上げていくと周囲は白銀の世界となります。まさに雪、雪、雪。どこを見ても白一色となります。山頂駅に到着するとその景色にビックリ。駅舎の鉄骨やコンクリートになどは吹き付けてくる風と雪によって完全に凍り付いており、信じられない状態となっていました(笑)。P1000996.JPG気温は山麓駅付近ではマイナス8度くらいでしたが、山頂駅付近では何とマイナス12・6度。この寒さと厳しさは言葉では言い表せません。
 さて、ここからはガイドさんの誘導でかんじき(スノーシュー)を履いて、樹氷を間近に見に行くことにしました。(スノーシューウォーク参加料は大人1000円)当然、雪道を歩くは初めてだし、途中で外れてしまってはまずいので靴のセッティングなどは全てプロにお任せ。
P1000966.JPG全員の準備ができてからいよいよ山頂駅を出発します! 外に出るとこれまた信じられない寒さ。帽子や手袋なしではとても普通にしていられません。道中で写真を撮る関係で手袋を外してシャッターを切っていたのですが、数分外気に触れたたけで、びりびりと手が痛くなってきます。これは言葉ではなかなか表現できないのですが、寒いっていう感覚ではなく痛いっていう感覚なのです。さらに風で吹雪いてくるとその痛さはさらに倍加します。最初は天候がよく歩くのは比較的に楽でしたが(とは言っても、かんじきを付けているとはいえ一回の踏み込みで約3~40センチは雪の中に足が潜る。P1010018.JPGとにかく歩きにくい)、しだいに風と雪が強まり常に外気に接している顔などは針でつつかれるような感覚となってきます。ようやく樹氷を間近に見るところまで歩き、しっかりとこれを観察。最初の印象がまさに「からあげ? もしくはできそこないのモアイ像?」って感じでした(笑)。しかし、その表面は風できれに削られていてそれは見事な自然の芸術品というべきものでした。時折、風が止まり周囲を一気に見渡せる瞬間ができます。その時に見る樹氷は、山一帯に広がる集団墓標のようで不気味な感じがしましたが、自然が作った美しくも不思議なその風景に暫し見とれてしまいました。樹氷は冬の蔵王とここでしか見られず大変貴重なものです。現地の人が言うには樹氷は風と天候が安定してくる3月くらいに見るのが最高とのことでした。興味のある方は是非一度、足を運んでみてはどうでしょう?
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